その手で触れて確かめて
第2章 劣情と熱情と純情と (A × M )
アイツは、相葉雅紀は、
慣れた手つきで双丘を割り広げ、
後孔に指を陥入させていった。
「あっ…くっ…」
俺の口から漏れる甘声。
バスルームの壁に立てた指先を、爪で掻くようにしながら滑らせていった。
ヤツの指が動くたびに、
アイツが俺のナカに吐き出した白濁が、
太ももをゆっくり伝い落ちてゆく。
その感覚に、無意識に腰を揺らしてしまう。
「おい、初めてヤったヤツとは1回しかしないんじゃなかったのか?」
「う、うっせえよ!!アンタがどさくさに紛れてヘンなとこ触るからだろが!?」
「ほう…」
今度こそ、ホントに、ヤツの指は、
しっかりあの場所を引っ掻いた。
「ああっ!!」
崩れ落ちそうになるカラダをヤツの腕が支える。
「ふざけんな…んっ!」
ヤツの手に顎を掴まれ、
無理矢理、振り向かされたと思ったら、
唇を塞がれた。
「1回だけ、なんてそんなつれないこと言うなよ?」
「離せよっ…!」
本気で抵抗している訳じゃないから、
ヤツの体は当然びくともしない。
「俺とオマエは晴れて恋人同士になれたんだ。何度でも抱いてやろうじゃないか?」
そう、言いながら、体ごと振り向かされ、
耳元で囁かれた。
「そうだろ?潤。」
『劣情と熱情と純情と』end.
作品トップ
目次
作者トップ
レビューを見る
ファンになる
本棚へ入れる
拍手する
友達に教える