その手で触れて確かめて
第3章 歪な夜の夢 (O × S × M)
項にかかる、翔の濡れたままの髪を掻きあげ、唇を押し当てながらそのまま首のラインに添って滑らせる。
今度は、短い呻き声を上げただけで身動ぎさえしない翔の耳たぶを唇で挟むようにして、
翔にしか聞こえない声で囁いた。
「…お願い、『兄さん』。アンタが…欲しい。」
途端に目の前に見えていた壁紙が見えなくなって、
白塗りの天井が視界に飛び込んでくる。
「…イヤだったんだ、ずっと…。」
「翔…?」
「智の下でよがってる潤を見てるのがイヤだった。」
ベッドに沈められたせいで、逆光で翔の顔がよく見えない。
「さっきも…俺がどんな気持ちでお前たちを見てたか…」
「え…?」
見てた…って…?
いきなり膝裏に手を差し込んできて足を開かされると、翔がそこに体を割り込ませてきた。
「お前に、イヤと言うほど解らせてやるよ。」
俺の腰が痛くなるほどにさらに高く持ち上げると、
形を変え、硬くなった自分のモノを後孔に押し付けてきた。
「潤、お前が俺の弟だって…俺のだけのものだ、って…」
「くっ……!!あっ…!!」
無理矢理抉じ開けるようにして自分のモノを翔は、
俺のナカに埋め込んでいった。
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