その手で触れて確かめて
第3章 歪な夜の夢 (O × S × M)
「やっ…やめ…っ!!い、痛っ…しょっ…」
いくら智とヤった後とは言え、
ろくに解すこともなく挿入てきた翔に抗議の声をあげる。
俺のナカが底無しとでも思っているのか、
背中が折れそうなぐらいにさらに足を高く持ち上げ、
奥へ奥へと自分のモノを容赦なく突き刺してくる。
「痛いっ……て。翔、痛い、ってば…あっ…」
乱暴に抉じ開けられた入り口を擦られるたびに、耐え難い激痛が襲う。
でも、段々目が暗さに慣れてきて、
翔の大きな瞳から、大粒の涙が頬を伝い落ちた。
翔は、それまで足を抱えあげていた腕を離し、
俺の背中に回した。
そのまま俺の体を抱き起こすように引き寄せると、涙で濡れた目を閉じて、
呟くように俺の名を呼んだ。
「潤………潤、俺の……。」
その後に続くはずだった言葉は、
俺たちの重なった唇の中で溶け落ちていって、
耐え難いぐらいの激痛は 耐え難い快感に変わっていった。
その快感に抗うように、翔の体に懸命に腕を伸ばししがみついた。
そして、翔も、
俺の体を強く抱きしめたまま、
固く目を閉じた。
快楽の向こう側に見える景色を、
2人で見に行くために。
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