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友恋

第2章 第一印象







「…1年7組、笹原優姫(ササハラ ユウキ)です。」





私は一番近くにある椅子を見つめながら小さく答えた。






「あ、同じく1年7組の、橘悠樹(タチバナ ユウキ)です。遅れてごめんなさい。」





最後の悠樹の謝罪は、名前を言った時に発生したざわめきでかき消された。






『優姫』と『悠樹』




漢字は違えど、性別も違うのに同じ名前。






私は自分の名前が嫌いだ。



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