10年恋
第4章 第四章
実はというと
俺は
アトラクションが苦手だ。
智くんがキラキラした目で
「翔くん!あのジェットコースターのろうよ!」
って言って来たら、
断れるはずもなく、
気合をいれて乗るんだけど・・・
「翔くん、大丈夫?」
もう限界だ。
死ぬかと思った。
もうあんなの一生乗らない!
「翔くん苦手なら苦手っていってよ。無理して乗せちゃってごめん」
しゅんとなる智くんがあまりにもかわいくて、抱きしめたい衝動に駆られる。
耐えろ、おれ。
「大丈夫、智くんの楽しそうな顔見れたから大満足!」
これは結構ほんと。
はしゃぐ智くんは貴重で、とてもかわいらしかった。
「よかった、翔くんにそういわれるとなんかうれしいかも」
ちょっとだけ顔を赤らめた智くんが微笑んだ。
こんな智くんを独り占めできる松本は幸せ者だな
と心からおもった。
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