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秘密の関係

第1章 始まりの日

「――くら!―さくら!」


ん?なんだ?


「笹倉!おいっ笹倉!おーきーろ!」


あ、俺いつの間にか寝てたのか…。


「…うるさい、もっと静かに起こせ。」

「はぁ!?無茶言うなよ、てかやっと起きたぁお前寝過ぎ。起こすの大変なんだけど」


何こいつ、いちいちめんどくさい奴。


「…うるさい。てかお前誰だよ。」


「お前クラスメイトのこと覚えてないの!?」


「…いちいち大声出すな、耳がいたい。それにクラスメイトには興味ないから。」


「あぁ、悪い。しかたないなぁ、俺の名前は逢坂達也!よろしくな拓海!」


「あっそ、てか急に馴れ馴れしく呼ぶな。」


「何だよ、冷たいなぁ、取り敢えずきょうしつに――」


「あれ?拓海?」


この声!


「兄貴、何してんの?」


「ん?生徒会で片付けさせられてんの、あー、お前式の間寝てただろ!見えてたんだからな!」


えっ!?見られてた?!


「べ、別に良いだろ!」


「良くない!そもそも拓海は――」


「あのう、もしかしなくても兄弟ですか?」


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