じんちょうげの花咲く頃
第6章 エピローグ ①
和「しかし、ここのスイカはいつ食べても美味しいですね?」
澪「ほんと!毎年送ってくださるからありがたいわ。」
翔「…ほとんど俺の口に入らないけどな?」
澪「あら、そうだった?」
潤「俺、毎年、二、三個もらってくけど?」
翔「は?お前んとこ二人しかいねぇのに?」
潤「だって、アイツが食うから。」
潤さんが顎で指し示した方には雅紀さんが。
和「だから太るんですよ?」
潤「スイカ、って太るの?」
翔「さあ?」
和「もういい年ですからね?我々も?」
翔「二宮、お前なあ…」
潤「年、って言うなよ?」
雅「誰が年だって?」
和「相葉社長が、です。」
雅「…やっぱりか。」
和「何か思い当たる節でも?」
四人の輪の中に、雅紀さんが入って、頭数が増えたと言うのに、
盛り上がる様子は一切なかった。
雅「実は、少し気になってたんだ。」
和「お腹がですか?」
雅「じゃ、なくて…」
急に、大人五人で顔を寄せ合い真面目な顔で雅紀さんの話に耳を傾けていた。
でも、潤さんが怖い顔でいきなり立ち上がって、
何処かへ歩いて行ってしまった。
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