じんちょうげの花咲く頃
第6章 エピローグ ①
雅「お、おい、ちょっと待て潤!」
雅紀さんも潤さんの後を追いかけるように走っていった。
小さくなってゆく二人の後ろ姿を目で追いかけながら、
三人の会話が再開された。
翔「あれは怒るよ?」
和「そうですね?」
翔「夜の生活がご無沙汰なのを年のせいなんて?」
和「社長は現役なのに…」
澪「えっ?」
二宮さんの一言に、叔母さんが反応する。
翔「ばっ、ばか、変なこと言うなよ?」
和「変なことじゃありませんでしょ?この間の接待で、クラブの若い綺麗どころに囲まれてデレデレしてたじゃありませんか?」
澪「二宮さん、その話、もう少し詳しく聞かせてくださらないかしら?」
翔「だから、あれは仕事だって!」
和「あ、仕事だったんですか?彼女たちの番号を聞くことが?」
澪「はい?」
翔「お、おい、二宮!」
今度は叔母さんが怖い顔で立ち上がる。
そして、汗だくの叔父さんの手を引いて何処かへ行ってしまった。
一人、取り残された二宮さん、
徐に携帯を取り出し誰かと話し始めた。
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