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第2章 アキオ

半年前 私の気まぐれで 手放してしまったこの優しい笑顔

なにを言っても何をしても許してくれるあきおに どこか物足りなさを感じ

私はあきおから去っていった







「ごめんね 私ってずるいよね?」


「うん ずるいよ! …

でもいいよ!あやだから許すんだよ?
必要な時呼んで!
相談ならいくらでものるし!
こうして 又あやと会えるなら…
…俺は…」

うつむき涙を隠すあきおがいた

「ごめん…ありがと…」

彼の涙を手でぬぐい
やせっぽちな身体にしがみついて私も泣いた


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