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第2章 アキオ

あきおと付き合って間もない頃のことを思い出してた


いつもは学校がない土日にデートすることが多く

休みの日だから もちろん私服だった


ある時
もう数ヶ月で高校卒業だし
1回学校帰りの制服で デートしたいと
あきおがお願いしてきた


「あやちゃーーーん♡
いいじゃんー制服wちょーかわいい!!
女子高生ーっwって感じだわ!」

はい 普通の女子高生ですがなにか?

そのテンションの上がりっぷりに軽くイラッとしながら

しぶしぶ街をぶらついていた

「ねーーー!あやちゃーーん!
もういっこ お願いがあるんだけどさー」

「え?なに?」

「社会科見学と思って
ラブホ見学しない?」

「は?しないしない!やだやだ
いかないよ」

「何にもしないって約束するからお願い!」


あきおは童貞ではないけど
ラブホにはいったことがないらしく

どーーしても 中みてみたい!と
拝み倒され

私も興味がないわけじゃなかったから
「なにもしない約束なら。。。」と

はじめてラブホへ


「わーーーすっごーーーーい!ベッドおっきー!!
みてみてーお風呂ーーー♪

ベッドにいっぱいスイッチついてるシーンなにこれーー?
あきおもこれみてみなよー!!」

はしゃぎまくりの女子高生は
なんとも無防備すぎだったっ......

背後から抱きつかれベッドに押し倒されてしまった




「ちょーーーっと!」文句を言おうとした口を彼の唇でふさがれた

そうだよね
ここはそういうとこだよね?

でも…約束したじゃん…


あきおの唇は一旦離れ
頬 鼻 おでこへと優しく移動し
再びくちびるへ戻ってきた

キスはだんだんと激しさを増し 2人の息遣いも荒くなっていった

気が遠くなった


このまま…
いや!だめ!

「あ…あっ…
だめだよ!」

声をふりしぼった
「だめっ」


ごめん
約束したのにね…と あきおは肩をおとして イスに座り寂しげにタバコに火をつけた





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あの時のこと覚えてる?

あの時 したかった?

答えがわかってる質問に意味はないのだけれど 聞かずにはいられなかった



「今からホテルいきませんか?」
そう言ったのは私の方からだった

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