マリア
第14章 虚飾曲
「や…やだ、先生、恥ずかしい…」
晒された場所を隠そうと藻掻くと、またも先生は柔らかく笑ってみせた。
潤「これぐらいで恥ずかしいの?これからもっと恥ずかしいことをするのに?」
「ウソ……あっ…」
先生は、さらに足を高く抱えあげ、
晒された秘部に顔を近づけ舌でその中心を突ついた。
「ひ……あっ…」
あまりの衝撃に、体がびくんと大きく波打つ。
「いやっ……せっ…せんせ…やめ…」
先生の舌が入り口を何度も何度も這う。
「あっ……あ…もう……っ」
そのたびに、僕の中にもう一人の自分が顔を覗かせる。
「やめ……て…」
モット…モット…
快感を否定する自分が、指先でシーツを手繰りよせては握りしめる。
一方で、快楽に身を委ねようとする自分が自ら腰を浮かせる。
自分が……自分が壊れていく…。
潤「大野くん、少し力抜いて?」
そして、とうとう今まで異物の侵入を許したことのない場所に、異物の侵入を許してしまう。
「んっ……く…」
潤「やっぱり、力を抜け、って言っても無理か…」
その異物が何度も出入りする感覚を伴いながら、
意識の遠くの方で、先生の呟く声が聞こえた。
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