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恋人は王子様…!

第15章 村人Aの一揆 sideN

「「「ありがとうございました!」」」

三人にならって礼をする。
本番はここから。

「あの…!」

興奮冷めやらぬ聴取に向かって叫ぶ。

「☆大のミスターの…」

潤くんのことを口に触れた瞬間、会場が静まり返った。


やっぱり…言えない


その時、後ろからマイクを奪われ、言葉は完全に塞がれた。

「素敵な演奏ありがとうございました」
「…潤くん」

ジャケットを着こなし、いつもよりもカッコいい潤くんがそこにはいた。

…言えない。
言われたくなくて止めに入ったんだよね。

「松本潤です。総評の前に一つご報告させていただきます。」

なに…言うの?

「彼は今、僕がお付き合いさせていただいている人です。」

潤くん?

潤くんが振り返る

優しく微笑んでくれる

もう大丈夫だよ

そんな風に

「それでは総評に入ります」


俺たちはステージからはけた

まだドキドキしている

潤くんが宣言してくれた

お付き合いさせていただいている人だって

すごく嬉しかった

潤くんが、宣言してくれた

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