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恋人は王子様…!

第16章 お姫様はご機嫌ななめ sideM

みんなに宣言した

カズとのこと

「んふふ…幸せー」

カズは耳を真っ赤にして毛布にくるまって、ゴロゴロ悶えている

「お付き合いさせていただいている人、かー」

ほんとに可愛い

これから周りの目を気にせず、カズとデートできるんだ
「カズ、外でデートしない?」
「うん♡」



しかし、幸せは長く続かなかった

カズと外でご飯を食べていると、いつもつるんでる連中に声をかけられた
「潤!と、潤の仕事仲間の人っすよね?てか、潤なんの仕事してんの?」
「は?仕事?」
話が噛み合わない
「だって、フェスでこの人と仕事で付き合いがあるって話してたじゃん」
は?
なに
「みんな、潤が彼女と別れて仕事に目覚めたって宣言だって喜んでたぞ」
なにそれ
隣りのカズはあんぐり口を開けている
「いや、違うんだ」
「それにしても、高校生と仕事って犯罪じゃねーの?」
「こ、高校生って俺のこと…ですか?」
「え?大学生?」
「俺らと同いだよ」
「え?マジで?」
明らかに傷ついたカズの顔
あー、今すぐ抱きしめてやりてー
「じゃ、潤、仕事がんば!またな!」
「ちょい待て!」
「潤くん…もういいよ」

あー…いじけた、拗ねた
可愛いすぎー…
カズはいじけてフードをひっかぶった
「カーズ」
「んー」
「カーズ」
「…」
手を繋いで、店から出た

まだいじけてる

「カズ、今からどうする?」
「…」
「俺んちでキスする?カズの部屋でキスする?」
「…潤くんの家、かな」
あ、照れてる
耳が赤い
「じゃあおいで?」

機嫌をなおして、お姫様

「潤くんにも…二択デス」
「ん?」
「キスする場所…お風呂かベッド」
一生懸命攻めたんだろうけど、照れすぎだよ
「ん?家入った瞬間押し倒すよ?」
「んん…」

カズの歩調が速くなる
純情なんだか、エロいんだか

「〜♪」
カズの鼻歌が聞こえた

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