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触感

第2章 母校

ツカモトコウキ。



夜間の先生だったが、昼間部のあたし達の学年の補佐の様な仕事もしていたので知らない人はいなかった。



歳も近い為に接しやすく、分け隔てなく気さくに話せる数少ない先生のうちの1人だった。



「ツカちゃん!久しぶりー!!」



アイザワくんは勢いよく抱きついていく。



誰にでもこの態度なんだな。苦笑。



「アイザワ〜相変わらずだなぁ〜。元気そうでなにより。それはそうと、向こうでコムロがお前のこと探してたぞ?」



学生の時アイザワくんと一番仲が良かったいわゆる悪友だ。



「えっ?!あいつ今頃来たのかー。ツカちゃんまた後でね!」



さっきまでからかっていた私なんていなかったかのように私には目もくれず向こうへ駆けて行った。



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