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大きな桜の木の下で

第57章 夏の楽しみ

会場付近に着いたので船が停まった

少し離れた川岸や他の船の座喚きがする

花火が打ち上がる度に大きな歓声があがる

食事も済んだので部屋の明りを消し

障子を開けると窓辺に翔ちゃんが凭れ掛かり

「智くん見て凄く綺麗…
こんなに近くで打上花火を見たの初めて」

わくわくした顔の翔子の横顔を照らす

後ろから抱きしめて

「翔子の方が綺麗…」

「もう…そんな事ないよ…花火見よ」

「ん?見てるよ翔子の瞳の中に映ってる」

目を見つめて軽くキスしたら

「…ばか…チュッ…」

翔ちゃんからお返しのキスが帰ってきた

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