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出会いの海岸

第2章 謎の女・・・

美幸「サンタって。赤の他人だよ。私が子供の頃父親だと思いこんでいただけ」
女「ううん。そんなことない。サンタさんはあなたのお父さんよ」
サンタ「ちょっと、まってくれへんか、それはいくら何でもありえへんやろ。本人も認めてるんやで」
永作博子は、サンタをじっとみたが、サンタは視線を逸らした。
女「すべてあなたが決めることなの。それだけが真実」
有香「そんなの無理があると思う。サンタに迷惑を掛けたのは私達だよ。警察に通報されないだけ運が良かったんじゃない」
女「でも、それはサンタさんも認めていることなの」
有香「そんなことないよ。全然認めてないじゃん。ねえ」
サンタは笑っていたが、何も答えなかった。
有香「ええ、どういうこと。よく分かんないな。これでいいの」
女「だから、美幸ちゃんが今ここで決めたことが真実なのよ。それだけでいいじゃない」
有香「そうかな。サンタが認めなくてもいいってこと」
女「そうよ。美幸ちゃん次第」
有香「そんなのおかしいよ。親子の関係なんて、家族じゃなければ成立しないよ」
女「でも、美幸ちゃんはいいの」
有香「なんで、美幸だけ、分かんない」 
女「どうするの」
美幸「どうするって、迷惑かけただけ。それだけだよ」
女「それでいいのね」
美幸「うん」

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