テキストサイズ

後神―Usiro Gami―

51

音夢

聞いてやるから、とりま話してみな。

52

裕一

いいから、話してみ。

53

健介

じゃあ話すけどさ。でも、そんなに複雑な話じゃねえよ。

54

健介

昼とか夜とかに関係なく、たまに体が冷たくなることがあってさ、風邪ひいた時みたいな感じで。それで、後ろに気配を感じで振り向くと、いるんだよ。幽霊が。

55

音夢

なんだ、それww

56

健介

マジだって!

57

音夢

どんな感じなんだ?­ 幽霊は。

58

健介

井戸から出てくる系の奴。白い着物着て髪の長い女が、覆いかぶさってくるみたいな格好で後ろにいる。振り向いた瞬間に消えるけど。

59

好美

実はさ、それ、私のところにも来たっぽいんだよね。

60

裕一

僕も。来てるかも。

クリックして次のテキストを表示

/36ページ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ