テキストサイズ

With the king…

581

ラムダは食べかけのパンをちぎって、片方をシグマに差し出した。
シグマは受け取ると一口で食べてみせた。

582

sigma⚔

うん、美味いな。

583

lambda♠️

うまいな!

584

シグマがラムダに興味をもち話しかけた。
ミウとパイはその行いに驚いて目を見張った
ソニアは感動の涙が止まらなかった

子どもが苦手な父親
…何かが変わった

585

一方、ラムダには
関わりを持とうとしない父親でも
慕うように、常にシグマの話を聞かせ、
肖像画の前で父親の姿を覚えさせた。

ソニアの瞳からボロボロと溢れる涙を見て、
他の妾たちも同調して涙ぐんだ。

586

王の行動に感動の涙を流す妾たち

そんな状況におかまい無しで
シグマは末席に着席している

違う意味で、状況を把握できてない
ビアルネスに話しかけた

587

sigma⚔

ビアルネス、調子はどうだ?
ちゃんと食ってるか?

588

viernes🐝

心配してくれてありがとう
いっぱい寝たし
元気いっぱいだよっ!

589

先ほどの厩室でのやり取りを
隣で寝ていたビアルネスは
不本意にも聞いていた。

お互いに信頼しあい
寄り添って生きる
ステキな夫婦だと思った。

少女は複雑な気持ちでいた。

590

sigma⚔

そうか、今日は妾の準備に励め…
今夜はオレの厩室まで案内してやる。

クリックして次のテキストを表示

/91ページ

ストーリーメニュー

TOPTOPへ