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おうさまの金曜日

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viernes

ううん、アナタの妾にはなれない。
私には大切な人がいるから…私の帰りを待ってる。

シグマさんにも居るでしょ?アナタの帰りを待ってる大切な人が…

282

2人は黙って見つめ合う…言葉にはしない想いを確かめ合うように

283

viernes

…さようなら

284

最後に一言だけ別れを告げると、ビアルネスは空洞に消えた…

シグマはしばらくその場から離れなかった

285

ビー

キャァァァ…やっぱり怖いかも…おじさま、助けて…

286

◆現世◆

ドッパァーーン!
豪快に水しぶきを上げて着水する。

全身が脱力していてすぐには立ち上がれず、水中に漂っていると腕が伸びてきて引き上げられた。

287

おじさま

ビー、何モタモタしてるんだ。…ん?

288

ビー

ぷはぁ…お、おじさま?

289

そこには呆れ顔をしたティオがいた。

ビアルネスは徐々に記憶がまとまってくる…

(戻って来れたんだ!!)

290

ビー

おじさま!おじさま!おじさま!
うわぁぁぁ〜ん、会いたかった〜怖かったの〜

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