おうさまの金曜日・窃取篇
131
ビアルネスはベッドに腰を下ろして、シグマの肩にもたれ掛かるようにして自撮りをした。
パシャ、パシャ
何回もシャッターを切って写真を撮る
撮った写真をシグマのスマホに送信した
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ビアルネス
ほら、見て〜
キレイに撮れてるでしょ
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シグマ(獅真)
コレは魔術なのか？
魂を吸い取るという術なんだろう
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ビアルネス
あはは、おじさんなのに
リアクションが地味にファンタジーでウケる
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ビアルネスはチョイチョイからかっているのに、シグマはまったく反論して来ない。
本人がからかわれてる自覚がないので反応のしようが無いのだが…
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ビアルネス
つまんないの。
ビーそろそろ帰らなくちゃだ
また遊びに来てあげる
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シグマ(獅真)
もう、帰るのか？
明日は来れるのか？
オレが動けるようになったら、元の世界に戻るのを手伝って欲しい
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ビアルネス
うーん、どうしようかなぁ〜
ビーもヒマじゃないんですけど…
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シグマ(獅真)
そうか、残念だ…
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シグマがあからさまにションボリする姿にビアルネスはキュンとしてしまった。
(ちょっとだけカワイイかも…)
彼の言うことが本当なら、何も分からない異世界は不安でいっぱいに違いない…
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