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おうさまの金曜日・窃取篇

301

ビアルネス

アツっ…まだ熱があるよ…病気治ってないんだよね?
早くおウチに帰りたくてムリしてるのかも

302

ビアルネスは勘違いしていた。
シグマは平熱が異常に高いだけで、すこぶる元気である。

ビアルネスは甘えん坊で奉仕する女タイプ。
その気質は15でも20でも変わらない

303

本人は気づいていなかったが、安定感があって、自分を包み込んでくれる余裕がある大人のオトコに甘えるのが好きなのだ。

ビアルネスはもっとシグマの事を知りたいと感じていた…

304

ビアルネス

ねぇ、起きて…次で降りなくちゃ

305

シグマ(獅真)

んんっ…もう着いたのか?

306

シグマは豪快にあくびをつく。全身をグググっと伸ばすとアチコチの骨がゴキゴキなっていた。

スッキリした表情でビアルネスを見てニヤッと笑う

307

シグマ(獅真)

逃げなかったな、感心感心

308

ビアルネス

あんなに強く握られてたら逃げられないよ…なんで、逃げて欲しかったの?

309

シグマ(獅真)

それはそれで悪くないな…掻っ攫い甲斐がある。

310

ビアルネス

へんな誘拐犯だ…ってか、ビー誘拐されてるの?

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