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ひねくれショタと変態大学生の平和的日常

第3章 屋上で……

クス、アッ、ハハッ。

そう草風君から言われた途端笑いだしてしまった。

草風君は俺に笑われたことが意外だったらしく、固まってしまった。

「俺ってそんなに真面目に見える? 実はさ、俺がこの学校に来たのは自分の意思じゃないんだよ」

「どうゆうことだ?」

「俺の親とさ、俺が通ってる学校の校長って知り合いなんだよね。それでかわかんないけどさ、信頼されててさ……まぁ、俺が無関心って言うかいい子に演じてたからっていうのもあるのかもしんないけど。……ほんとは偉い子なんかじゃないのに……」
草風君が俺の話を真面目に聞いてくれている。イメージでは『ききたかねーよ』って言われるかと思ったのに。

「あっ、ごめんな……。急にこんな意味のわかんない話して……。でも、こんなの初めてだ」

「なにがだ?」

「こんな話、出来たの……草風が初めてだ……ありがとな!!」

「別にいい」

「まぁ、校長の指示で嫌々この学校に来たって訳! でも今は、校長に感謝してるよ」
だって、君に会えたんだ。

一目惚れってやつかな? ショタには興味なかったんだけどな。君のおかげで目覚めちゃったよ……まぁ、君で目覚めるなら嬉しいんだけどね。

「何でだ? 無理矢理この学校来させられたんだろ?」

「ある人に会えたから」

「……まぁ、詮索はしねーよ」
されたら困るな……草風って言ったらどんな反応するかな? 見てみたいな……。

「ありがとう。草風は優しいな。」

「そろそろ戻るぞ! おまえと話してたら飽きた」
草風が屋上から出て、教室に戻ろうとしている。

俺も草風の後ろからついて行く。

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