テキストサイズ

ひねくれショタと変態大学生の平和的日常

第5章 最悪な家……

――あれから何分後かしてから俺は草風の唇を開放した。今の草風は目尻に涙をためながらこっちを見ていた。

唇は、さっきのせいで唾液が垂れていた。

「ハアハア。本田。おまえ……」

「ごめん……。つい…」

俺はそれしか言うことができなかった。本当は、、、本当は草風を元気付けたら我慢して帰るつもりだった。

けど、、、けど、草風が可愛い過ぎて我慢できなかった。…こんな、理性を保てないなんて。

でも、我慢できなかったんだ。ごめん、ごめんな、慎。

「なんでこんなこと……」

「ごめん。俺、帰るな。じゃあ、また明日……」

拒絶されるのが怖くて俺は草風の質問に答えることなくその場を後にした。

いや、その場にいたら草風に拒絶の言葉を言われると思い、俺は、、、“逃げたんだ”

ストーリーメニュー

TOPTOPへ