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短編集

第12章 『境界線の爺さん』

爺さんが一人で叫んでいるよ。

相手もいないのに。

「こっから先はワシの…ワシの…ワシの…」

その声はまるで

「ワシは人間じゃ」

って叫んでいるように聞こえたよ。

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