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第8章 『探偵日和~今時な依頼~』
「まあノミ平さんとこは先祖代々お得意さまですからね。邪険にはしませんよ」
「いや、十分な扱いだが?」
「50代前のノミ助さんからお付き合いしてますから…なんせ蚤の寿命は短いし、サイクルの早いのなんの!すぐ死ぬ!すぐ生まれる!大量に!子沢山、子孫繁栄はいいけど、ちょっとは自制しなさいよ!」
「無茶苦茶言ってやがるな…もう何も言わないから、後生だから探してくれおくれや!百目さん!」
「そんな時代劇調で頼まれても…仕方ないなあ」
百目とは体中に目がついている妖怪である。
百個の眼球がぐりぐり、うりうり、そこら中を見渡して探した。
「いや、十分な扱いだが?」
「50代前のノミ助さんからお付き合いしてますから…なんせ蚤の寿命は短いし、サイクルの早いのなんの!すぐ死ぬ!すぐ生まれる!大量に!子沢山、子孫繁栄はいいけど、ちょっとは自制しなさいよ!」
「無茶苦茶言ってやがるな…もう何も言わないから、後生だから探してくれおくれや!百目さん!」
「そんな時代劇調で頼まれても…仕方ないなあ」
百目とは体中に目がついている妖怪である。
百個の眼球がぐりぐり、うりうり、そこら中を見渡して探した。
