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メイド喫茶へようこそ

第1章 琴乃の場合~いけない面接~

「…ここが『sweet』かぁ」



私は、竹宮琴乃。

高校生にもなったことだし、バイトを始めることにした。

求人誌を見ていて、見た目も可愛くてオシャレな雰囲気のこのお店に応募したんだ。 

カフェでバイトっていうのも、憧れてたし、なにより他よりも断然いい時給に惹かれて応募した。

そして今日が面接の日。
受かるといいんだけど…

 


ガチャッ…



ドアを開けると、ひとりの店員さんが迎えてくれた。



「おかえりなさいませ、お嬢様!」



…へ?

お、おかえりなさいませ…?? 



呆気にとられてる私に、その店員さんは近付く。



「お一人様ですか?」



肩くらいまでの明るい茶色の髪は、やわらかいパーマかかかっていて、目はパッチリ二重。

フリフリの胸が強調された…いわゆるメイド服。

スカートは短く、ニーハイとの絶対領域が眩しい。



すっごい可愛い人……
だけど……
その制服……!!

私着れないよ~!!



「…お客様?」



店員さんが顔を覗き込む。



「…あ!あの、私、バイトの面接に来たんです……」
「あぁ!そうなんですね~!
じゃあ奥の事務所に案内しますね」



店員さんはニッコリ笑って、事務所へ案内してくれた。

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