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壁一枚 2nd

第17章 後遺症



孝志「美緒、今日さ」

美緒「…ごめん…今日はちょっと…」

孝志「美緒!?」

美緒「ごめん、今日も…」

孝志「美」

美緒「ごめん!!」


その日を境に
美緒は孝志の事を必死に避けた
キスの事を、ちゃんと聞くべきだったが
もし孝志の気持ちが
自分から明子に心変わりしていたら
そう思うと怖くて
何も聞く事が出来なかった


そんな日が何週間か続いた
ある日の事


美緒「うぅ…」


考え過ぎ
悩み過ぎたせいか
美緒は久しぶりに熱を出し寝込んでしま
った
美緒は一人暮らし
実家に連絡したが両親は旅行中
孝志に連絡し手を借りようとも思ったが
散々避けておいて
そんな時だけ手を借りる事は出来ず
美緒は一人、必死に熱と
戦い続けた


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