壁一枚 2nd
第18章 罰
真実を伝えるのは
ものすごい勇気が必要だった
あの事を伝えたら軽蔑されるのではと
でももう
一人で悩み考える事は
出来なかった
由美子「確証は…確証はあるの?」
美緒「…わからない…でももし妊娠して
たら父親は…勇樹君だと思う…」
由美子「そんな…」
美緒「…」
まだ妊娠したと
決まったワケではない
まずは妊娠したのか、していないのかを
きちんと確かめる必要があった
しかし…
由美子「美緒、ちゃんと調べよう」
美緒「…無理」
由美子「どうして!?調べる為に買った
んでしょう!?」
美緒「そうだけど…だけど怖いの…もし
妊娠してたらって思うと…」
由美子「美緒…」
美緒「…怖いの」