男の娘と痴漢電車。
第2章
目が覚めると、達也さんが行ってから二時間が立ったところだった。
「よ、よかった……」
思いきり出したいのは変わらないけれど。
そして僕は、またベッドにあそこを擦り付けていた。
「あっ…んんっ!」
(達也さんが帰ってくるまであと一時間もあるし…いいよね)
「はあっ…達也さん、達也さあん…!!」
なぜか、頭の中で達也さんを思いながら擦り付けていた。
「も、もうイキます、達也さん…っあ、達也さん、達也さん…!!もうイっちゃいましゅ達也さあん!!」
「呼んだ?」
「…………え?」
振り向くと、達也さんが妙にニコニコと笑いながらこっちを見ていた。
さあっと顔から血の気が引いていく。
「い、いつから…いました…?」
「君が起きたとこからずっと。ただいまって言ったのに気づかないんだもん」