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僕のこたえ

第13章 プレゼント

「私なら…」


君は少し考えて、カウンターから出てきた。


「こっち、きて…」


僕の手首を掴み、あるコーナーに連れて行った。


僕の手首が熱くなる。


だけど君はそんな事は気にせず、
テナントショップに僕を連れて行き、手を離した。


「私なら、ここのハンドクリームとか、ボディークリームがいい」


なるほど…思いつかなかった。


「東君…これ、良い香り…東君の香りに似てるよ」


君はサンプルのボディークリームの蓋を開け、僕の鼻先に持ってきた。


僕の鼻に我が家の柔軟剤の香りに似た香りが入ってきた。


「本当だ」


君はニッコリ笑って蓋をし戻した。


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