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僕のこたえ

第19章 迷いと踏み出す僕

翌日も寒い日で更に今にも雨が降りそうな曇り空だった。


僕は自分の気持ちがよく分からなくてそれがウザったく感じ、読書に没頭した。


部屋は壁時計の音しか聞こえない。


スミカさんは多分二日酔いの頭を抱えながら仕事に行ったと思う。


その日は読書のせいか幾分気持ちがそれて自分を少し取り戻せた気がした。


日が傾き始めた頃、ポツポツと雨が降り出した。


底冷えする寒さだ。


雪になるかもな…


空を見上げたら寂しげな愛海の顔が浮かんだ。


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