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僕のこたえ

第35章 僕はイニシエーション

「そうか…分かった。
美奈は新しい恋に進んでくれ」


「うん…」


美奈の声は小さかった。


だけど美奈はグッとくる大人びた表情をした。


それに僕は切なくなった。


「美奈が大人になる姿を隣で見れないのが残念だ。

うんと美しい女になってくれ」


前半本音で後半は強がりだった。


それ以上イイ女になって欲しくない。


手放すのが今から惜しくなる。


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