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僕のこたえ

第36章 一人旅

「大丈夫か?」


少女は大きな澄んだ瞳で僕を見て笑った。


足が痛い筈なのに笑ったんだ。


僕はしゃがみ込んでバックパックを下ろし救急箱を取り出し、消毒をし塗り薬を塗ってやる。

出血のわりに傷口は酷くなかった。


「ありがとう」


少女はもちろんタイ語で礼を言った。


僕はタイ語は少し分かる。


来る前にかなり学んできた。


僕達は少し会話を始めた。


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