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僕のこたえ

第36章 一人旅

屋台から出て歩いている時だ。


「私、買う?」


少女はそう言った。


僕は悲しくなった。


こんな少女が何の悪気もなく身売りしようとしているのだ。


「買わないよ。僕は金でセックスはしない」


「何で?日本人よく買うよ。もっと若い子がいい?」


僕は益々哀しくなる。


そして日本人として恥じた。


「僕は子供には興味ない」


「そう…」


少女は残念そうな顔をした。


そう、僕が断ればまた違う客を捜すのだ。


そうしないと生きていけないから。


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