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僕のこたえ

第40章 柄にもなく

絵画展をやってる美術館に入ると、なかなか人気らしくわりと混んでいた。


僕は遥香ちゃんとはぐれないようにまた手を繋いだ。


僕の左手はまた喜んでいた。


芸術的な絵画を遥香ちゃんはうっとりと眺めている。


僕はその遥香ちゃんの横顔にうっとりだ。


「素敵な絵…」


「あっああ… 君も」

と口に出してしまったが、僕の声が小さくて遥香ちゃんの耳には届いていなかった。


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