
359°
第5章 甘い香りとしょっぱいキス
振り返るとそこにいたのは、オレと同じ名前のサラリーマンの兄ちゃんと、蒼士だった。
「どうしたの?そんな怖い顔して」
「あ…」
サラリーマンの兄ちゃんの落ち着いた優しい声に、オレの調子は狂う。
目を泳がせながら、オレは椅子に座った。
「坂本くん…」
「…ごめん…」
心配そうに見ている木下に、オレは謝る。
また一人残して帰ってしまう所だった…
サラリーマンの兄ちゃんと蒼士は、順平たちの隣に座る。
なんだよ…
こんな所でフルメンバー揃っちまったじゃねぇかよwwww
オレは思いっきりため息をついた。
