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第5章 甘い香りとしょっぱいキス


振り返るとそこにいたのは、オレと同じ名前のサラリーマンの兄ちゃんと、蒼士だった。


「どうしたの?そんな怖い顔して」

「あ…」


サラリーマンの兄ちゃんの落ち着いた優しい声に、オレの調子は狂う。

目を泳がせながら、オレは椅子に座った。


「坂本くん…」

「…ごめん…」


心配そうに見ている木下に、オレは謝る。
また一人残して帰ってしまう所だった…


サラリーマンの兄ちゃんと蒼士は、順平たちの隣に座る。


なんだよ…
こんな所でフルメンバー揃っちまったじゃねぇかよwwww


オレは思いっきりため息をついた。


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