359°
第5章 甘い香りとしょっぱいキス
「お、おかえりー」
店に戻ると、すでに袋詰めされたクッキーが並んでいた。
「もう全部終わったんすか?」
「おう♪拓哉に手伝ってもらったおかげでなんとかな」
「ありがとうございます…」
オレは2人にお礼を言った。
「卓也、もう遅いから拓哉に送ってってもらえよ…って、あ~どっちのたくやかわかんねぇな」
菅生さんは苦笑した。
「あ、じゃあオレのことは坂本でいいっすよ」
「んー、それだとよそよそしいじゃん?できるなら俺は名前で呼び合いたい」
菅生さんはそういうのにこだわるタイプなんだなw