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第1章 卓也と拓哉


初めてのライブは、自分的には不完全燃焼で終わった。


そしてなぜか未だに隣にいる、サラリーマンの兄ちゃん。


「あの、さっきはありがとうございました」


一応礼は言っとく。


「いや、『デュラン』のライブはけっこう激しいからさ、君が無事で良かったよ」


兄ちゃんはまたニコッと笑った。


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