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359°

第1章 卓也と拓哉

兄ちゃんはオレに振り向いて、すげぇ驚いた顔をした。


「いいの?」


「はい、一枚余ってるんで…」


チケットを兄ちゃんの前に出すと、突然オレの手ごと握りしめてきた。


「ありがとう!」


兄ちゃんは目をキラキラ輝かせながら言った。


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