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瞳の奥に存在する物...

第2章 幻想【光】

  【タイヨウ】
「私で良いの?」
君は聞く

「おはよう」
君は微笑む

「おやすみ」
君はキスをする

「大丈夫」
君は手を握る

「愛してる」
僕も大好きだ

だから…

「また会いたいな」
だから…

「忘れないよ」
だから…

「だから…」
神様…

「君も忘れないで」
神様…

「最後までありがとう」
連れていかないでくれ…

「ありがとう」
愛したのだから…

「さようなら」
世界で誰よりも…

「………」

君は息をしなくなった
君の潤んだ瞳から光が消えた


春風は去る
雨はやまない

歯車は止まる
時計は止まらない
望まない事なのに

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