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瞳の奥に存在する物...

第3章 幻想【鎮魂歌】

  【惑声の庭園】

嘆きの森に
 貴方は居た
浄き身体は枷で繋がれ
 自由を縛られている
柔肌は荊で疵付き
 深紅の聖液が滴れる


私が幾等、叫ぼうと
 惑わしにしか過ぎず
  君は更に絶望する
私が幾等、照らそうと
 仮初めにしか過ぎず
  濡れた瞳は閉ざしている

私に剣と盾が在るならば
 枷を伐り去り、
  荊から守り通す。
私に手と脚が在るならば
 惑わしから救い出し、
  地を蹴り供に走り抜ける。





















君に…
 世界を教えたい。

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