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なんでやったらあかんの?

第3章 今



今日は耐えきれるはずだった。

リスカしたい気持ちが
前にも増して
リスカの代わりに
左の手の甲を爪で刺してる。

昨日からやり始めたばっかりなのに
もぅ傷だらけ。


今日
終礼前のそうじで
なんかわからんけど
耐えきれず号泣した。

逃げてトイレで泣いた。
泣き叫んだ。


そのあとに。
そうに全部話した。

メール返ってこなくなったら
不安になること。

毎晩
不安に襲われて泣いてること。

眠れないこと。

勉強できなくなって
不安になること。

物事に集中してないと
不安に襲われて
どーしようもないこと。

なんかわからんけど
イライラしてること。

休み時間の教室が苦痛の事。

全部話した。

じゃあ
『休み時間は
不安にならんように
出来るだけ隣におるから』

『勉強は俺としよ。
毎日みぁなん家行ってるから
そん時にゆっくりやろ』

『メールは
なるべく早く返すから
返すの遅くなりそうやったら
言うし』

『手の甲はやめとき。
傷つけたらあかん。
でも
無理は言わんから』

ってこんなにいい人は
いないと思った。

同時に
迷惑かけたくないと
強くなって支えたいって
思った。

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