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美人妻は性欲旺盛っ!

第23章 ひとりの戦い












 最低で最低で…



 自分がどうしようもなく
 最低になった時…



 人はどうやってその気持ちと
 向き合えばいいんだろう…










 生きてる価値なんてない
 愛される資格もない

 誰かを傷つけて
 苦しめるだけの自分なんていっそ生まれてこなかったらよかったと思う










 それでも私はここにいるし
 こうして生きているし
 人を愛して愛されて
 どうしようもなく好きで

 胸を焦がすように
 ひとりの人を好きになって
 こんなに傷だらけで
 胸が痛くて悲しくても



 生まれてよかった



 人を全力で愛せる人になれて
 本当によかったと感謝した












 右京は目を閉じた
 現実から逃げるためじゃない











 ぐっ、ぎゅうっと目を閉じて
 気をしっかり持った












 まだ終わりじゃない
 何も…何も終わってない












 こんなに
 胸が潰れてしまいそうな
 気持ち

 前も後ろもわからなくても
 胸が痛くて立てなくても



 休んでいい理由にはならない

 ゆきくんに信じてもらえるまで
 ひとりで戦うって決めた



 愛されるばかりだった私
 何もしてこなかった私

 傷つけた
 今度は私が何かする番だ

 なんのための夫婦だろう
 弱くても、私だって戦える



 ゆきくんのためなら…たとえこの身が燃え尽きても戦える



 愛しい、大好き
 離れてるだけで嫌だ
 こんな気持ちになるのは
 たぶん世界にただ一人







 諦めたりしない
 右京は胸を押さえて前を見た

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