テキストサイズ

喘ぎ声レッスン*SS追加中*

第13章 この先、何があろうと



「・・・ほーぉ?戻ってきたのか」

あたしと優を見て、口を歪ませたお父さん。


「俺、こいつと結婚します」

「何度言わせるん…」

「俺は、こいつによって運命を変えられました。


高校の時に、抜け出したの覚えていますか?

俺、ずっと檻に閉じこめられてる気分で。
誰も気に掛けてくれない。まるで人形のような自分。
逃げたくて逃げたくて。その夢が叶った瞬間だったんです。

その時見た、全てが羨ましくて。みんな自由なのに俺は何で?って。


・・・それを助けてくれたんです。


こいつにとっては何でもないような事だったのかもしれないけれど、俺は救われたんです。

俺なんかでも心配してくれる奴がいるのかって。

ここが温かくなったんです。」


そう言って心臓に手を当てる優。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ