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喘ぎ声レッスン*SS追加中*

第16章 まさかの宣戦布告



「…指輪、付けないの?」

あたしの腕には紫のキラキラ。
だけどあの指輪は付いていない。


それを見た優は、あたしの顔をじっと見つめる。

とても心配そうな顔だ。

――――優って本当に
心配性なんだな。


「だって…、
恥ずかしいじゃない!」

「…」


握っていた手を、離してしまう。
…手は、また冷たく冷える。


それがとても寂しくて。
触れたいと思ってしまう。


「ゅ…ぅ」

優の顔を見つめると、少し怒っている気がした。

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