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喘ぎ声レッスン*SS追加中*

第25章 弱い心

「あたし、だからこんな愛の無い結婚…嫌なの」

「…え?」


愛の無い結婚?好きなんじゃないの?
優が好きなんでしょ?そうだよね?



「あたしは貴方と伊集院さんの恋、応援してますから。

優さんは、何となく梓ちゃんを覚えていますよ。

あたしの事を、
偶に重ねて見ているようでしたし。

…大丈夫です。
きっと思い出しますから」



あたしはカレンちゃんの言葉に、
胸が詰まりそうになった。



優があたしの事を
覚えているかもしれない?



あたしはまた泣きそうになってしまった。…最近涙の量が異常な気がする。

あたしはぐっと堪えた。


「ありがとう、あたし
…頑張ってみる」

「うん。

じゃあ…あたしは帰るね。
…また会いましょう?」


カレンちゃんがそう告げると、歩いていった。あたしはカレンちゃんの後ろ姿を見送る。


カレンちゃんが良い人で良かった。あたしカレンちゃんが居なかったら、きっと入れなかったと思う。

病室の前で泣いて、帰ってしまったと思う。


あたしはポケットからアメジストのブレスレットを出した。

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