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喘ぎ声レッスン*SS追加中*

第27章 記憶の欠片



プルルルル…


携帯の着信音が鳴り響き、
あたしはそちらを向いた。


机に置いていた優の携帯が鳴っている。



「…電話、出ないの?」

「出ないよ、今はね」

「…あたしは良いよ?」


きっと遠慮してるんだ。
いいのに、そんな気遣い。



「出てよ」

「…分かりました」


渋々電話に出た優は、しばらく黙って聞いていたが、一言『分かりました』と答えると、電話を切ってしまった。

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