喘ぎ声レッスン*SS追加中*
第3章 こみ上げる罪悪感
「梓ちゃん、痛かったよね。ごめん」
あたしを抱きしめる先輩が愛おしい。あたしは絶対、先輩の事を愛している。
そうだよね?
自分に聞き返す。そうだよ。うん。・・・そうだよ、自問自答を繰り返す。
「大丈夫です、」
多分泣いちゃったから心配してくれてるんだと思う。罪悪感で泣いちゃったとか、間違えても絶対に言えない。
「あのさー次の土曜日、家に来ない?親が会いたがっててさ。」
それはもしや、結婚しますよ報告に近いのでは。あたしはすぐに「行きたい」と思った。なのに、口が開かない。
先生、なんて思うかな。あたしの事止めてくれるのかな。だけど先生はあくまで授業として教えてくれてるだけ。あたしの事なんて、
「どうする?」
「・・・い、行きます」
馬鹿だな、あたし。先生なんて関係ないじゃんか。あたしが好きなのは・・・先輩なんだよ。