私のガーディアン
第27章 豊以外の気持ち
―次の日――――――
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「おはよ咲良」
私が椅子にもたれかかっていると
秀が声をかけてきた
『おはよう』
「ちょっと付き合ってくれる?」
秀はクッと親指を廊下に向けた
『うん』
私は秀の後に続いた
廊下に出て、人通りの少ない突き当たりに連れられた
「あのさ、咲良は豊の事が好きなんだよね?」
『うん』
「オレはさ、今までこんな気持ちになった事がなかったんだ
自分で言うのもあれなんだけど、オレって感情を表にあんま出さないからさ
言えなかったけど
本当は豊にだって、咲良を取られたくなかった」