
雨の中の君へ。
第4章 星。
お互い貪り合うようにキスをしていたけど、それ以上先には進まなかった。
私はすでにびっしょりと濡れていたし、タケルの硬いものも当たっているのを感じている。
タケルが欲しくて欲しくてたまらなかった。
…けど…
「…っ…サキ、」
タケルも息が乱れている。それでもキスを止めない。
「…っ何?」
これ以上は酸欠だ。キスを止めてハアハアと息をしてタケルの瞳を見た。
「長野の仕事、3日で終わらせることできる?」
「…が、頑張れば…」
フッとタケルが笑う。
「よし、じゃあ長野で会おう。…ここじゃサキを思い切り抱けない。」
ドキッとした。
同じことを考えていたから。
タケルが今度は触れるだけのキスをして、おやすみと言って出て行った。
名残惜しかったけど、あと少しでも触れたら、タケルの全部が欲しくなる。
